大阪生まれ福岡在住の筆者が、自由にボートゲームのあれやこれやを書き連ねるブログです。
ボドゲが活発な福岡から楽しいことも難しいことも発信します。

【レビュー・紹介】コインブラ【大学都市で、目指せNo.1!】

どもども、ユーヤです。

日本では義務教育の過程で誰しもが通う「学校」。
小→中→高→大学まで通っていた筆者は、進むごとに大きくなる敷地に毎回圧倒されていたものです。特に大学は、農学部だった関係で山丸々1つが敷地とかいう学校だったので、普通に学内の目的の場所につくまでで迷子になったりしていました。

大きさで価値が決まるわけではないですが、それでもやっぱり「でっかい学校」というのは迫力あっていいもので、海外の名だたる学校なんかを観光して回りたいという人の気持ちもわかる気がします。

とゆーことで今回は、ヨーロッパ最古級のでっかい大学がある都市で、No.1の一族を目指すゲームコインブラのご紹介です!

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コインブラ (プレイ時間:90~120分  プレイ人数:2~4人)
【ルール概要・システム紹介】

① ダイス(大量)を振り、手番順に1つ選んで4か所のアクションのどこか1つに配置する。

② 各プレイヤーが3個のダイスを配置し終わったら、アクションを決められた順番で処理していく。

③ すべてのダイスの処理が完了したら、収入トラックに応じた内容を収入として受け取る。

④ 目標カード1枚をコストを払って適応するかどうかを決める。

⑤ このラウンドで手に入れた王冠の個数に応じて手番順を変更。

⑥ ①~⑤を4ラウンド繰り返してゲーム終了。終了時に入る得点を集計して、最も得点の高い人が勝ち!

ダイスを自分の駒に見立ててアクションスペースに置いていく「ダイスプレイスメント」ゲーム。航海時代のポルトガルを舞台に、コインブラ大学近辺に居を構える権力者(=プレイヤー)は、様々な人のコネを使ったり、コインブラの街を練り歩くことによって、すぐれた権力者であることを目指す。

ビビットカラーがちりばめられたボードは非常に鮮やかで、色とりどりのダイスを使う点も相まって、派手で華やかな見た目が特徴。なおプレイ感は、中々渋々である。

プレイ感が渋い理由は、このゲームの特徴ともいえる「カラーダイス」にある。
ダイスには出た数値にも色にも意味があり、何なら「いつ選んでどこに配置するか」すら戦略に絡んでくる。下記でダイスの役割を簡単に紹介しよう。

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人を集め街を歩き、目指すはコインブラのトップ!

ダイスの役割① 手番順の決定
ダイスを取るのは別の数値を参照して順番を決めるが、ダイスを配置した後に「誰のダイスから処理するか」はダイスの数値が大きい順で処理される。
このゲームのアクションは「タイルorカードをもらう」のみなので、先に動くほどお目当てのカード・タイルを獲得できるから、順番は非常に大事だ。

なお、1つのアクションエリアに配置できるダイス数に制限はないが、アクションを処理できるのはアクション順で4名までである。繰り返しになるが大きな値のダイスで順番をコントロールすることは非常っっっに大事だ。

ダイスの役割② コストの決定
前述のみだと「出目の大きいダイスが正義」となってしまうが、もちろんそんな単純な話にはならない。カードを獲得する際はお金 or 軍事力を要求され、要求量は使ったダイスの数値分となるのだ。

定期収入+αでお金や軍事力はそれなりに手に入るが、その分使いどころも多く、保持できる上限は「20」で固定である。そんなに大きいダイスばかりは使ってはいられないのが実情だ。

なお、タイルの獲得はコスト0だが、例外的に「出目の低いダイスから処理を行う」アクションになっている。大きい値だけ取らせないための、隙を生じぬ見事な二段構えだ。

ダイスの役割③ 収入の種類を決定
毎ラウンド有られる収入は、主にカードの獲得によって強化できる。様々な人脈が、自身の一族のパラメーターを高めてくれるという設定。
当然ゲームを進める上で貴重な収入だが、何をどれだけもらえるかは「このラウンドで選んだダイスの色」に依存する。
黄色=お金、紫=移動力…といった具合だ。

ダイスは各色3個以下しかない。加えて「同じ色のダイスを取ったら、対応する収入をその個数分繰り返してもらえる」ので、ほしいダイスが残ってないこともよくある。

もちろん他にも要素があるが、主にこの3つが原因で、プレイヤーは常に「ほしいもののために、どこまで金を払ってどの色を選ぶか」の選択に迫られる。たった12回の手番すべてが、リスクもリターンも伴う重厚な12手番となり、嬉し悩ましの楽しい時間を提供してくれる。

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プレイヤーを助ける様々な人物たち。有能な人ほどお安くはない

【自分語り】
フリーマーケットで友人から購入。非常にお安く美品を譲ってもらえてホクホク。
大きな箱にきれいな絵、たくさんの駒とダイス、おまけにルールが割とシンプルなので、やる前から期待値が高かった作品の一つ。

実際自宅で遊ぶ際に、重量級の中では非常に出しやすい。経験値の差はどうしても出てしまうが、毎回ダイスをじゃらじゃら降って出目に一喜一憂一悩する過程は、勝ち負けを超えた楽しさがある。非常にGoodなゲーム。

個人的にもっと流行ってもよかったのでは…?と思わなくもないが、似た感じのゲームに超名作の「ロレンツォ」がいるのが原因か…(これもいつか取り上げる予定)

【終わりに】
異国の大学に思いを馳せつつ、ダイスを振ってダイスに振り回されるゲームの紹介でした!
コインブラ大学、一回ぐらい観光で回ってみたいものですねぇ…。