大阪生まれ福岡在住の筆者が、自由にボートゲームのあれやこれやを書き連ねるブログです。
ボドゲが活発な福岡から楽しいことも難しいことも発信します。

【レビュー・紹介】ブルゴーニュ【へクスの領地を豊かに華やかに!】

どもども、ユーヤです。

筆者のボードゲーム好みの傾向として、「箱庭系」と呼ばれるゲームが刺さりやすかったりします。それぞれに与えられた固有スペース(個人ボード)を、メインとなるアクションを通じて強化・改造していくようなゲームですね。
有名なのだと「アグリコラ」、このブログで取り上げた「オーディンの祝祭」もこれに当たるかと思います。

ゲームの系統としては非常によく見るので物珍しさは無いですが、ゲームのテーマに沿って自分の庭を作り上げていく過程、勝敗に関わらず自分だけの何かが出来上がる達成感が個人的に好きで、つい優先して遊びたくなってしまいます。

とゆーわけで今回は、中・重量級初めての人にも遊んでほしい箱庭系ゲーム私的No.1のブルゴーニュをご紹介!

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ブルゴーニュ(プレイ時間:90~120分  プレイ人数:1~4人)

【ルール概要・システム紹介】

① 自分の色のダイス2つを振る。代表者は白ダイス1つも振り、出た値と同じメインボード上のエリアに、荷物タイル1枚を配置する。

② スタートプレイヤーから順番に、ダイス2個を使って以下のアクションから好きな内容を2つ実行する。
 1. メインボード上の土地タイルを、消費したダイスと同じ値のエリアから1枚獲得する。(3枚までストック可能)
 2.ストックの土地タイルを、個人ボードの消費したダイスと同じ値の書かれた、置きたいタイルと同じ色のエリアに、最低1枚の他のタイルと隣接するように配置する。
 3.手持ちの荷積みタイルのうち、消費したダイスと同じ値のタイル1種類を全て出荷する。
 4. 消費したダイスの出目に関わらず、労働者チップ2枚を獲得する。

③ 全員が②を実行したらダイスを回収し、①、②を再度行う。

④ ③を5回繰り返したら1ラウンド終了。これを5ラウンド繰り返したらゲーム終了。労働者チップ、銀チップ、未出荷の荷物タイル、黄色い土地タイルの得点を計算して、最も得点の高い人の勝ち!

ブルゴーニュ地方の貴族となって、自身の納める土地を豊かに、華やかに開拓していく。自分の手元で、自分だけの城下町を作る「箱庭系」のボードゲームだ。

自身の領地はへクスで構成されており、一番最初にある城タイルを起点にどんどんタイルが置かれることで広がっていく。プレイ中も終了後も、最初の城からどんな感じで領地開拓が進んでいったのか、プチ歴史を追えるのがとても良い。
(と言いつつ、実際のところプレイ中はそんなんじっくり楽しんでる暇はない)

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狭くて広いヘクスの領地、たくさんのタイルで埋めてあげよう

開拓準備として、メインボードから開拓のためのタイルを確保する必要がある。
そして、実際に領地開拓をするには、獲得したタイルをボードに配置する必要がある。
ただし、「何を確保できるか」「どこにタイルを置けるか」はダイスの出目による制限を強く受ける事になる。
リスクヘッジを怠ると、タイルの獲得・配置がままならず苦しい展開になることも…。

実際に遊ぶと、序盤は土地が広く使えるので「適当な場所に置けるタイルを取る」だけでも十二分に動ける。
が、後半はそうはいかない。「茶色のタイルはダイスの2でしか置けん!」みたいな状態が大体みんな同じタイミングで発生するので、急にタイルの取り合いが激化する。
ストックできるタイル数は3枚と決して多くなく、「置いているうちに欲しいタイルが取られた…」というのもしばしば。

運の要素はいくらかあれど、ゲーム全体を通して、選択肢を広く保つ、且つ得点化を視野に入れた計画性・柔軟性が求められる。ナイスゲーマーズゲームだ。

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2人プレイも◎。タイルの取り合いがよりシビアな展開に

【自分語り】
大阪のボードゲームカフェ「デザート&スプーン」さんで初プレイ。The古民家で実家のような安心感のお店なので、大阪に来た際はぜひ行ってみよう。(ダイマ

冒頭の通り、「自分の領地が出来ていく」という過程がすごく楽しく、福岡に越してきて暫くしてから購入。その後に新版が出たものの、個人的には旧版の淡いデザインが好みなので結果オーライ。

このゲームをやってる間だけ、なぜかゾロ目がよく出る…気がする。
特にボーナスもなければ、何なら選択肢が狭くなるのでできれば出ないでほしいのだが…まぁダイス神の思し召しなので仕方なし。

領地のバリエーションもたくさんあり、タイルの出方でプレイの感じも結構変わってくるので、コンスタントに遊びたくなる一作品。

【終わりに】
英国はブルゴーニュの領主となって開拓をしていくゲームのご紹介でした!
ブルゴーニュという土地も、ボードゲームではよく出る土地名なので、他ゲームでも見つけた際はへクス領地に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?