大阪生まれ福岡在住の筆者が、自由にボートゲームのあれやこれやを書き連ねるブログです。
ボドゲが活発な福岡から楽しいことも難しいことも発信します。

【レビュー・紹介】グロウ~トモシビノタビ~【仲間と共に、色と光を取り戻そう!】

どもども、ユーヤです。

皆さんはボードゲームを遊びたい・買いたいと思う時、どんな部分に注目していますか?
ゲームのシステム・レビュー・作者など、挙げれば人それぞれの意見が出てくると思います。

そんな中でもかなりの割合で遊戯意欲・購買意欲を駆り立てるのに貢献する要素に、「アートワーク」が挙げられます。(個人談)

デジタルゲームでいうグラフィックやキャラデザに当たる部分で、世界観を演出するという点ではBGMとしての要素も持ち合わせているかもですね。
ボードゲームはアートワークも多種多様で、ポップな物から西洋画のようにきれいなものまで、さまざまなジャンルが挙げられます。

とゆーわけで今回は、目を引くアートワークが特徴のゲーム『グロウ~トモシビノタビ~』をご紹介!

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◆グロウ~トモシビノタビ~ (プレイ時間:45~60分  プレイ人数:2~4)

【ルール概要・システム紹介】

① 場に並べられる仲間カードと、ランダムに振り分けられる小ダイスから、1セット選んで獲得する。

② 手持ちの小ダイス・大ダイスを一斉に振り、ふり直しなども行いながら、全員がこのラウンドで使う出目を確定させる。

③ 確定した出目の内容に沿って、仲間カードの効果を必ず発動させる。

④ 確定した出目の内容に沿って、メインボードのマスを任意の報告に移動させる。

⑤ ①~④を8ラウンド繰り返したらゲーム終了。終了時の当店を加算して、最も得点が高い人の勝利!!

色と光を失った世界を舞台に、プレイヤーが仲間と共に旅をして、世界に色彩を取り戻すというお話。仲間たちはいろんな特徴があり。ともに旅する味方もいれば、厄介者が旅路に加わることも。

何はともあれ抜群にアートワークがいい(個人談)
モノトーンで描かれた箱絵は他のボードゲームと一緒に並んでてもひときわ目を引く綺麗さ、不思議さがある。ゲームの世界観がアートワークにも十二分に活かされているといった印象だ。

ゲーム中使用されるカードも綺麗。
モノクロで書かれた不思議な生き物たちは、いかにもファンタジーといったような不思議さ・不気味さ・神秘性がある。裏面も黒ベースにポイント程度の色付けと、市場にシックな仕上がりで、しっかりしたカードを使っていることもあり、なんとなく高級感が出ている印象。

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味のあるキャラクター達、お気に入りを見つけよう

ゲーム自体は、毎ラウンド仲間カードとダイスを獲得して、ダイスの結果で仲間のパワー発現と旅路の進行をしていく。ゲームの世界観通り、仲間と共に黒染まりの世界を旅するわけだ。

仲間カードは勝利点や追加のダイス、リロール権の付与など、個別で効果を持っている。これらはダイスの出目(このゲームのダイスは数字ではなく「葉っぱ」や「水」などのアイコンがかかれている)で特定の絵が出る、もしくは全くでないなどの条件を満たすと発動するので、選ぶダイスとリロール権をうまく活用できるかがポイントだ。

なお、仲間カードの効果は「発動できるなら必ず発動される」という制限があり、仲間の中には「特定の出目だと死亡する(カードを破棄する)」「マイナス点を発生させる」といったデメリット持ちも存在。厄介者が旅のお供についてきたり、「俺はいいから先にいけーっ!」みたいな犠牲イベントがしれっと起きたりする。このあたりは実に物語らしいポイントだ。

旅路の進行は仲間カードよりよっぽどシンプルで、「特定のアイコンがあればor全くなければ進める」マスを任意の方向に進んでいく。この時の使用するダイスは、仲間カードの効果を参照したダイスの出目と一緒なので、上手く出目をコントロールして両方を効率的に進めたいところだ。

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どこをどう旅するかはプレイヤー次第。仲間とともに白黒世界を歩き回ろう。

【自分語り】
パートナーが箱絵に一目ぼれして購入。実際手元で見ると、どこから見ても白黒というのは中々に異彩を放つデザインでした。棚においてもめっちゃ目立つ。

見た目の良さと、「ボードゲームしてる感が強い割にルールが非常に簡単」というパフォーマンスの良さが魅力。リロールをどこまでするかで、その人の貪欲さが垣間見えるのも面白ポイントだったり。

なお、ゲームのバランス自体は結構大味。
「めっちゃ強いカード」は無いものの、「明らかに強い組み合わせ」は何パターンか存在し、カード獲得の順番はラウンドごとに固定なので、引きがいいと無茶苦茶にブン回ったりする。(とはいえ、どれぐらい回るかはダイス神様の機嫌によるのだが・・・)

【終わりに】
白黒世界の冒険譚「グロウ」の紹介でした!
時には犠牲も払いつつ、旅路はやがて伝説になったりならなかったりするかもです・・・。