大阪生まれ福岡在住の筆者が、自由にボートゲームのあれやこれやを書き連ねるブログです。
ボドゲが活発な福岡から楽しいことも難しいことも発信します。

【閑話休題】お勧め、何にする?(初ボドゲ編)【それはさておき…】

どもども、ユーヤです。

久々の『閑話休題シリーズ』、今回は割とトゲトゲしくない感じで参ります(笑)

とゆーことで、今回のテーマは「初ボドゲ、何をお勧めする?」です!

◆「ボードゲームが初めてです!」ってどんな状態?
「そんなんボードゲームをやったことがない状態じゃん。」と返されそうですが、言いたいことはそうじゃない。あまりうまく言語化できんのですが、「何を想像しているのか」「どんな特性があるのか」をまずは整理が必要と言いたいのですハイ。

筆者が思う「初ボドゲの人」の特性・特徴はこんな感じ↓
1. 界隈用語(〇金、VP、ワープレなど)や独特の言い回しがわからない
2. ボドゲ=サクッと遊べるという認識が強い(もしくはそれしかない)
3. ↑の点から、複雑なコンテンツではないと考えている
4. 「人狼」のようなゲームが多いと思っている
5. 大人数でわちゃわちゃするコンテンツと思っている  etc……

他にも色々あるにはあるが、筆者的には毎回念頭に置いておくのはこのあたり。
特に1~3については、必ずと言っていいほど意識するようにしている。
ここの特性の有無によって、紹介するボドゲの方針や説明の仕方を大きく変える必要があるからだ。
というわけで、ここからはそのあたりを少し掘り下げてみる。

◆界隈用語が伝わらない…
特に重量級ゲームをする人の間では「このゲームはワープレで…」「これはロンデルが特徴的で…」「インタラクションきついのが好きなら…」みたいな感じでお話をすることが多い。が、筆者は最初これらの用語が何を指しているかが全然わからなかった。

「物をお勧めする」立場である以上、「(ある理由をもって)○○という部分があなたにお勧めですよ」が伝わらないとお話にならない。ゲームの紹介をするときも、興味を持ってもらったゲームについてインストをするときも、この辺りは意図的に言い換えや伝わる言葉を選んだコミュニケーションが必要になるだろう。

ボドゲ=短時間で遊ぶコンテンツ
「普段は1・2時間くらいかかるやつをよく遊びます」と言って驚かれた諸兄方も多いのではないだろうか。少なくとも筆者は2,3回では済まない程度に驚かれた経験がある。

これの背景は「ボードゲームって、UNOとかトランプとかジェンガとか…あれくらいの隙間時間にできるシンプルな遊びでしょ?」というような、ボドゲ=拘束時間が短い」の先入観みたいなものがある程度存在しているのではないかと分析している。

この先入観、界隈にいる時間とともに無くなっていくことがほとんどだが、少なくともこの感覚が強いうちに、じっくりずっしり系のゲームを出すのは個人的に推奨しない。「ゆるゆるのグランピングと思ったら、ゴリゴリの野宿スタイルサバイバルだった」となれば、誰だって気持ちが追い付いていかないだろうよ。

◆簡単・シンプルなコンテンツ
前述にも大きく関係する。UNOをややこしいルールと思う人はほとんどいないだろうし、ジェンガのルール説明を「長くてもう聞きたくない!」となる人もほぼいないだろう。筆者の持論で行くと、これらのゲームと同じ感覚で「ボードゲームも簡単に理解できるもの」と思って、初ボドゲの人は臨んでいるのでは…と考えている。

ここでもギャップのお話になり、初ボドゲの人のイメージとかけ離れたものを提案するのはやや悪手寄りと考える。上記で述べたキャンプ論は時間的なものだけでなく、ルールの複雑さについても言えることだろう。

◆4と5は人によりけり
「『人狼』のような議論ベースや言葉を使ったゲームが主である」「大人数で遊ぶコンテンツ」という認識は、相対した人によってだいぶ変わる印象。この辺は、友人連れで来ているか・上記のコンテンツに参加経験があるかとかで、なんとなーく程度の認識でもいいかもしれない。

◆筆者プレゼンツ!これがおすすめ~初ボドゲVer~
ではでは、上記の事を踏まえたうえで…筆者的に何がおすすめかを、知ってるゲーム知識の中からご紹介!まずは一覧的にザラーッと!

■ハラハラ感を楽しむ
・リベリウム
・キャッチザムーン
・スティッキー
・キャプテンリノ

■スピード感を楽しむ
・お化けキャッチ
・ツインイット
・ウボンゴ
・ドブル

■リスク&リターン、危機感を楽しむ
ハゲタカのえじき
・×ing!! 
 ● ベガス
 ● コロレット

■いじわる、ウソを楽しむ
ゲシェンク
・ペンギンパーティー
・スパイシー
・チャオチャオ
 ● スカル

■推理を楽しむ
・ボブジテン
・ジャストワン
・ことばのクローバー
・コトバーテル
 ● ピクチャーズ
※●は見た目が大きい、ルールがやや多いなどで少しだけハードルが上がるもの

◆筆者の偏見~おすすめピックアップ~

①ドブル【かわいい見た目にお手軽ルール】

パッケージの単眼手のひらマン、いまだに名前知らんのよ…

丸い缶に入った丸いカードが特徴の有名ゲーム。これ1つで5つのゲームが遊べる。
そのどれもがシンプルかつ簡単なルール。丁寧に説明しても2分話を聞けばもうゲームができる状態になる。

見た目で目を引けるのも利点、丸いカードとか人生でもなかなか触れる機会ないし。しかもドブル自体にドラえもんコラボVer・ポケモンコラボVerとなじみのあるコンテンツとのコラボもあるので、いろいろ器用で便利なゲーム。

②×ing!! (バッティング!!)【わかりやすい動作でわちゃわちゃと】

ネーミングセンス○。旧版の袋に入ったタイプも捨てがたい。

いろいろな宝石を集めて人より多くポイントを稼ぐゲーム。
やることが「欲しいものを指差すor手で覆う」と単純明快。それでいて、「自分のを守る」「相手のを奪う」「狙いがかぶりたくない」と、ゲームらしい要素も十分に楽しむことができる。

こちらも見た目が非常におしゃれ。宝石トークンとかこんなコンテンツでないと触れる機会もないだろうから、物珍しさも相まって◎。新版発売により手に入りやすいのもポイント高し。

ゲシェンク【小箱でピリッとボドゲらしさを】

「マイナスを押し付ける」ボードゲームらしい設計。

上記2つが「初対面同士でも楽しめる」なら、こちらは「グループで初ボドゲ」の時に特に輝く印象。カードを相手に上手に押し付けて、極力マイナスポイント抑えよう。使うものがカード&チップとシンプルで、書いている情報も数字だけなのでルールの入りが非常にいいのが魅力。

筆者的には、ボドゲ初めてならこれっ!」というおすすめ万能ゲームの一つ。
「取りたくないけど取らないと…」のジレンマに、「もしかしたら連番になるかも…!」のギャンブル的期待、「相手はどうしたいんだろう…?」の同卓者を考える頭の使い方…ボドゲらしさを一度にまとめて、かつお手軽に体験できるナイスゲーム。

④コトバーテル【ワード×カード運でより遊びやすく】

伝わりそうで伝わらない…でも言われると納得できる言葉遊び

俗にいう「ワード系(言葉を使っていろんなものを表現・伝達するゲーム)」の中でも、筆者的におすすめの作品。5文字の言葉を、ひらがなが書かれたカードを並べ替えたりくっつけたりして、パートナーに伝えるチーム対抗ゲーム。

ワード系は個人の語彙力・知識量に左右される部分が多いので、苦手意識がある人もちらほら見かけるが、このゲームだと「めくれたカードだけ使える」の縛りがあるため、知識・語彙力がゲームに影響を与えにくい。お題も毎回個人で自由に決められるので、一度ルールを覚えたら何度でも新鮮に楽しめるのもポイント高し。
偶数でないとやりずらいのだけが難点か。

◆まとめ~「プッシュ」ではなく「寄せていく」の精神で~
ここで挙げたのはあくまで一例、1種のケーススタディみたいなものと思ってもらえるといい。無論100点の対応ではないだろうとは思っている。丁寧なサポートのもと、いきなり重量級を進めるのが刺さることもあれば、絵の雰囲気が今風なものが好ましいことも、ゲームやアニメのオマージュ系作品が刺さることだってあるだろう。

ただ、この界隈「よかったもの、好きなものを激プッシュする」傾向が強いのも事実である。これ自体はいろんな人にいい作品と接点を持ってもらう上ではすごくいい傾向であるが、押されすぎれば疲れてしまうのも人の性というもの。
どうせ押すのは得意なのだから、「『相手に寄せて提案すること』をまずは念頭に置くぐらいでちょうどいい」というのが筆者の持論だ。

あと、なんだかんだ最初は「ゲーム時間が短いボドゲ」をあれこれ出してみるのが王道戦法でもある気がする。初ボドゲだと「自分がどんなものが好みなのか・不得手なのか」がそもそもわからない。より自分の好みの作品に今後出会ってもらうためにも、「何が好き!」を見つけてもらえるように、いろんな種類・系統(もちろん中・重量級も含める)のボドゲに触れてもらうのがベターだろう。

◆終わりに…
ボドゲ勢をターゲットに、おすすめの提案ゲームについてあれこれ書いてみました!
こんなけ書いてからあれですが、筆者は最初教えてもらったのは『ドミニオン』でした。TCGやってたのもあって、すぐになじんだんですよねー。

ただ、自分の経験から同じように別の方にもおすすめしたところ、ルールの把握や文字を読むのに時間がかかるという部分から、あまり刺さらなかった苦い経験があります…。

「自分の楽しい≠相手の楽しい」を自戒の念として、今後もいろんな方を沼化…もとい楽しんでもらえるように提案したい所存です!

ではでは、またの機会に…。

 

------------それはさておき…------------------