大阪生まれ福岡在住の筆者が、自由にボートゲームのあれやこれやを書き連ねるブログです。
ボドゲが活発な福岡から楽しいことも難しいことも発信します。

【レビュー・紹介】アークノヴァ【そうだ、動物園開こう!!】

どもども、ゆーやです。

友人に動物テーマのゲームが好きな人がいるからか、自身も感化されて動物系のゲームを遊ぶ機会がそれなりにあったりします。
そしてそれとは別に、シミュレーションゲームの類が好きな筆者…となれば「動物園」「水族館」とかのテーマはきっちりしっかり刺さります。

とゆーわけで、今回は最近話題の動物園経営ゲーム『アークノヴァ』をご紹介!

◆アークノヴァ (プレイ時間:120分 プレイ人数:1~4人)

【ルール概要・システム紹介】

① 5つあるアクションカードから1つを選んで実行。実行後はそのカードを1番レベルの低いスロットへ移動。

② 終了条件が満たされるまで、順に①を繰り返す。

③ 条件が満たされて、満たしたプレイヤーを除き後1週全員がプレイしたらゲーム終了。最終得点処理をして、最も得点が高い人の勝利!

「あなただけの動物園を作ろう!」という趣旨のゲーム。大型動物から爬虫類まで多種多様な動物が存在する中で、飼育用の土地を用意して動物を飼育。この手の施設には欠かせない売店やそのほか施設も建築できる。
動物園作りの傍ら、動物の保護活動にも参加。専門家の力を借りたり、動物に対する知見を深めたり、特定の生物種を手厚く飼育したり…とどこを見ても動物三昧なゲームだ。

とにかくテーマが良い。PCゲームなどでも「水族館を作ろう」「恐竜園を作ろう」なんかのテーマが好きな筆者にとって、ボードゲームで動物園が作れちゃう⁉」というのはそれだけで大喜びだ。
おまけに「飼育場所の用意」「動物の確保」「売店の用意」など、いかにもアミューズメント空間を作ってます感が強く、テーマと動作が個人的には非常にしっくりくるものがある。

この日はサル園。園のアイドルはテングザルちゃん。

システムとしては「アクションポイント制+ユニーク+タイル配置+ワカプレ+カードコンボ」と、最近のゲームらしく盛沢山。得点形式が以前に紹介した『ガンジスの藩王』と同じというのも特徴。とはいえ基本は「動物カードをプレイして、動物園をにぎやかにしていく」のが大筋だ。

動物カードは「お金・土地」を必須条件として、「特定のマークが一定以上ある」といった別の条件も存在。「類は友を呼ぶ」といったところか、あるいは生活環境が近く飼育しやすいとかだろうか…。
動物が出てくると、用意した土地は飼育地として使用済み状態になる。この土地は個人ボード上でタイル配置要素として管理されており、用意できる飼育地の規模や個数には限界がある。園内をどんな動物で、どれだけの数で埋めていくか……各々が思い描く動物園を頑張って作っていこう。

動物や土地の用意などは、それぞれアクションとして用意されており、毎ターン1種類を選んで実行する。が、このアクションにもちょっとしたお悩み生み出しアクセントが。
アクションは1~5のスロットどこかに配置されている。選んだアクションは「今いるスロットの数字分のアクションポイント」で実行され、実行後は「1のスロットに入ったうえで、他アクションを1スロット分押し上げる」という処理がされる。

高いポイントでアクションしたいが、そのためには他アクションを経由してスロットを押し上げてやる必要がある。この「スロットとアクション強弱の調整」も、「一辺倒な運営では動物園は成り立たない」と、現実リンクした仕様…と勝手に思っていて非常に好ましい。

この日は爬虫類園を建設。ツルツルスベスベな仲間たち。

要素は多く、ユニーク故の文字を読む手間はあるものの、「色々できる楽しさ」そして何より「幼少(もしくは大人になってからも)楽しかった動物園を自分の手で作る楽しさ」を強く実感できるナイスゲームだ。

【自分語り】
前々から評価の高さは耳に入っていたが、なかなかやる機会に恵まれなかったゲーム。周りの方の協力もあり、少し前に念願の初プレイ。

とにかく自分の思った動物園を作っていくのが楽しく、大体最初に勝ち負け度外視で「今日は爬虫類パークにしたいなー」とか「時代はサル園!サル園しか勝たん!」とか考えながらゲームしてる。実際それが楽しくて仕方ない。

無論カードの引き運があるので、絶対に狙った通りになるわけではない。それでも、いろんな生き物を見ながら自分だけの動物園ができていく様は、終始楽しくプレイできる。
小型動物沢山のかわいい動物園でもいいじゃない。
ライオンの檻の横に、まるで餌になるかのような小動物を飼ってもいいじゃない←

プレイ感的には『テラフォーミングマーズ』が近いだろうか。「火星開拓」というSFファンタジーなあちらに比べると、実在の動物が登場する分触ってみるまでのハードルが下がる印象。一方、ルール自体は上記のゲームより多くなっているので、プレイそのものの難易度は上がる感じだ。

とはいえ「カードバシバシ、動物わらわら」は雰囲気的にもゲーム性的にも刺さる人は多いはず。インスト難度が高いゲームなので、遊びなれた界隈諸兄やプレイスペースの店員さんに助けてもらいつつ、ぜひ一度触ってもらいたい。

この日は鳥類園。ハシビロコウが飼えて満足。

【終わりに】
夢の動物園経営ゲームのご紹介でした!
リプレイ性も高いので、いろんな人といろんな動物園ライフを送ってみてはどうでしょう?