大阪生まれ福岡在住の筆者が、自由にボートゲームのあれやこれやを書き連ねるブログです。
ボドゲが活発な福岡から楽しいことも難しいことも発信します。

【閑話休題】インスト、何に気を付ける?(する側編・後半)【それはさておき…】

※今回の記事は『【閑話休題】インスト、何に気を付ける?(する側編・後半)【それはさておき…】』を読んだ方向けの内容となっております。

どもども、ユーヤです。

今回は前回の続き、「インスト、何に気を付ける?(する側編・前半)」です!
前半では「お話のポイント」「ゲームのルール説明のポイント」と、比較的オーソドックスな見方から内容をご紹介しました。

後半では少し変わった見方からインストを見てみて、自分なりのポイントをお伝えしたいと思います。

●ゲームの遊び方を教える ポイント
ここで書く「遊び方」とは「より楽しくプレイするための情報」を指しています。

前半で書いた「ゲームのルール」が分かった状態だけだと、「モノの動かし方・事の進み方が分かる」のみの状態です。
ここから「自分の意思で動き方を考える」「事の進みを把握・分析して判断する」と、よりゲームを楽しく・印象に残しながら遊べると筆者は考えてります。

とゆーわけで早速ポイント、行きましょうか↓↓↓

①キーポイントは教えておく
基本的に、「プレイ時においてどの行動が重要だ、どこを見とかないといけない」というのは、ゲームを遊びながら当人たちがつかんでいくものだと思っている。(そこも含めてボドゲは楽しいと思っている)
しかし、ゲームの中には「この行動が重要です!」「ここの状態がポイントになります!」の事前の情報共有がベターなものも、一定量存在すると筆者は考える。

例えば,以前にレビューを書いた『ナショナルエコノミー』
「建物を売ってお金をもらえる」「売られた建物は、先着で誰でも活用できる」この二つは「ゲームのルール」として伝えるだろう。
でも「手放さないために別の建物を建てることも大事」「手放すタイミングも考えると◎」といった情報は、「ルールとしては伝えない」かつ「知っていると自身の行動を検討する材料になる」情報であるといえる。
この情報の共有こそが、今回挙げた「キーポイントを伝える」という部分だ。

特に中~重量級の、一定量時間がかかるからリプレイの機会が少なくなってしまうようなゲーム達。上記のアナウンスがないと、アクションごとの強弱や重要度の基準が、自身の中に設定できないままゲームが経過してしまい、気づいたころには終わる直前。でも時間がかかるから、その場で「もう一回!」とは言いづらい…と、ちょっぴり悲しい結果になってしまう。

細かな戦略はともかくとして、ゲーム進行におけるポイントは、可能な限り共有しておくと◎。

②ジレンマを伝えておく
ジレンマとは、【複数の選択肢があり、そのどれもにデメリットが発生する中で、どれか1つを選ばなければならない状態。】のことだ。(本当はちょっと違うが、この場は一旦これで許されよ・・・)

ボードゲームは、このジレンマが大小いたるところにちりばめられている。しかし「ルールの説明」では「できること」のみの説明で、この部分に言及されることは少ないだろう。
「できること」をそれだけで認識してもらうでなく、「できることだよ、でもこんな部分で損しちゃうかもね」まで認識させておけば、「あれもしたい、けどこれもしたい…」「あれもこれもしたくないけど、どれかはしないといけない…」と、1手番にかける意識の割合が大きくなって、よりボードゲームにのめり込んで遊べる…のでは、と筆者は思っている。

●ゲームの概要(世界観・大まかなシステム)を教える ポイント
初めて遊ぶボドゲだと「このゲームってどんなゲーム?」は、ボドゲ経験者でも出てくるだろう。それがボドゲ自体が初めて、もしくは遊んで間もないならなおさらだ。
そんな人にはゲームの「概要」を上手く教えるのも大事だと考える。

①細かく伝えすぎない
「ゲームの世界観」はゲームの好みを推し量る基準にもなってくれる。とりわけボドゲ初めての方と一緒にやるなら、少しでも意欲的にゲームに参加してもらえるよう、好みの世界観の作品を提案するのも一つの手だろう。

だが少し考えてほしい「中世ヨーロッパの雰囲気」が好きな人はいるかもしれないが、「1610年、十字軍の進行を受け多くの人々が命を失った聖地エルサレムと進行を決意したカトリック諸国を取り巻く…」みたいな細かな設定部分がピンポイントで刺さる人はいるだろうか?

実際探せばいるかもしれない。しかしほとんどの人は「SFが好き」「ファンタジーが好き」「動物が好き」といった大きな枠組みでの好みを主としているだろう。そんな中、極端に細かすぎる説明は、今から遊ぶと意気込む人のノイズになる…ことだってあるかもしれない。

何事もやりすぎない程度に、テンポ感とボリュームを大事にした世界観の発信を心がけよう。

①ゲームの背景とシステム・ゲームの流れをむすびつけて伝える
全てのボドゲに適応できるわけではないが、「こういう世界観だからこんな流れやシステムになっている」というもの(あるいは一部のルールや処理)がある。

例えば、「グリッズルド」というボードゲームがある。
村の幼馴染が戦争に駆り出され、激戦地区に導入されてしまう。ギリギリの戦場を全員が力を合わせて持ちこたえ、生きて帰ることを目的とする協力ゲームだ。

詳細は割愛するが、このゲームは1名にトラウマや失調が溜まりすぎると、その1名がラウンドを脱落し、結果チーム全体がラウンドを降りなければならなくなってしまう。(ラウンドは可能な限り長く続けて、終戦の為に働きかけたほうがいい)
友人にこの部分のルールを説明してもらった際に、付け加えてこのようなことを言われた。
「プレイヤーは全員そろってようやくギリギリ戦線を維持できている状態にある。なので、何かの拍子に1人でも戦線離脱を起こすと、維持していた戦線が崩壊して、後退を余儀なくされてしまう」

なるほど、世界観と設定とゲームシステムがしっかりマッチしている。
非常に設定とのかかわり方が納得がいき、結果的にゲームへの好感度やルールの定着が良くなった…という印象を受けた。

もちろんこれは個人的見解のお話。ただ、筋道が通った、尚且つ色々なものと紐づいている話というのは、人間納得がしやすく印象に残りやすいものだ。
せっかく話すなら、記録ではなく記憶に残るお話をするためにも、意識してみるのもいいかもしれない。

●まとめ ~ずいぶん長くなりましたが…~
以上でユーヤ流インストのポイント、終了です!読み返してみて「長ぇなぁ…」と素直に思いましたまる。(つらつら書いて、気づけば前後編合わせて5000字超えるほどになってましたw)

ただまぁ、僕のようなにわかボードゲーマーでも、「色々考えたり試したり感じたりして、ボードゲームを楽しくするために関わってみている」という事の一端を、少しでもお伝えできていれば幸いかなぁ…とか思ってみたり。

実際のところ、今回書いたものすべてを、毎回実行で来ているわけではないです。
気持ちや事前の準備、コンディションによるところもあるので、「まだまだ三流のインスト」というのが自他共の評価じゃないかなと思います。

●終わりに…
インスト(する側編)、どうだったでしょうか?
「分かるわー」「そうじゃないやろ…」「こんなんもあるよー!」どんな感じでもいいので、なんか心の足しになっていればうれしい限りです。

タイトルからご察しの通り「インスト(聞く側編)」も予定してますので、そちらもどほど以下の期待で待っていただければ幸いです!

では今回はこの辺で!

 

------------------それはさておき…-------------