大阪生まれ福岡在住の筆者が、自由にボートゲームのあれやこれやを書き連ねるブログです。
ボドゲが活発な福岡から楽しいことも難しいことも発信します。

【レビュー・紹介】リアルト【ベネチアの沙汰もカード次第・・・】

どもども、ユーヤです。

皆さんベネチアはご存じでしょうか?「水の都」とも呼ばれ、たくさんの川と橋、ゴンドラが有名な国ですね。

理由は不明ですが、我が家にはベネチア(およびその周辺)をテーマにしたボードゲームが3つもあります。独特な地形をしているだけあって、テーマにしやすいんですかね?

とゆーわけで今回は、ベネチアを舞台にしたボードゲームの中でも推しボドゲ「リアルト」のご紹介!

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◆リアルト(プレイ時間:60~80分  プレイ人数:2~5人)

【ルール概要・システム紹介】

① 7枚のアクションカードの組を、プレイ人数+1組作って公開。スタートプレイヤーから順番に好きな組を1つ取る。

② 取ったカード・(あるなら)手元の残っているカードから、規定枚数まで選んで手元に残す。それ以外は全て破棄する。

③ アクションに対応するカードを順番に公開して、その枚数に応じてアクションを実行。

④ すべてのアクションで③を行った後、ラウンド終了時に使用できる建物タイルがあれば任意で使用。

⑤ ①~⑤を6ラウンド繰り返したらゲーム終了。各地区のマジョリティによる得点と、その他得られる特典を計算して、最も高い人の勝利。

ベネチアの貴族として最も影響力のある貴族になることを目標に、自身の息のかかった議員を各地域に送り込んでいくゲーム。ボードゲーム、政治争いに積極的に絡ませるの好きな・・・。

ゲームタイトルの「リアルト」は「リアルト橋(ベネチアに架かる白くてでっかい橋)」からきており、ゲーム中でも「橋を架ける」行動が、「どこに架かるか・だれが架けるか」と注目されるポイントになる。

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多数の河川が目を引くベネチアの街

点数自体は、「6か所ある地区ごとに多く自身の駒を置いた人に多く加点が入る」いわゆる「エリアマジョリティ」と呼ばれるものだ。当然得点の高い場所に駒を置きたいものだが、実はこのゲーム、地区ごとの得点が開始時点で決まっていない。

ゲームを通してプレイヤーたちは、川で隔たれた地区同士をつなぐように、橋やゴンドラを配置するタイミングがある。これら長方形の小さいタイルなのだが、その両端に数字書いてあり、ゲーム終了時にその地区に隣接する数字の合計が、その地区の得点となる。

橋もゴンドラも、特定のアクションカードを最も多く出したプレイヤーが置く権利を獲得できるが、この時点ではまだ「橋・ゴンドラを置いただけ」で、そこから点数を獲得するには、また別のアクションカードで地区に議員コマを配置する必要がある。

で、このゲーム、アクションカードが基本7・8枚しか持てないようになっている。
そしてアクションの数は上記を含めて6種類。1点特化させれば他のアクション2,3個は諦めることになり、平たくすると各アクション1,2枚ほどしかプレイできず、効果の薄いアクションとなりボーナスも狙いにくくなる…。

とゆーかそもそも、最初に並べられるカード一覧が偏っていることも珍しくなく、先手番を取れなければ、不安定な選択肢をさらに狭めながらゲームを進めることになる。
なお、手番トラックを進めるのも、ある種類のアクションカードによって行われる。

限られた手数と状況で、何を捨ててどこで攻めて、どのように自分の利を最大化するか…コンパクトなまとまりながら、プレイヤーの手腕が問われるゲームである。

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最初は見えない得点、他社も絡めで上手に舵取りしよう

【自分語り】
パートナーが気になってて、気づけば購入していたゲーム。我が家にあるベネチアゲーム3作は全てパートナーの所持品である。

筆者が大好きなフェルト先生の作品。フェルト作品は「要素シンプル苦しい悩ましい系」と「要素もりもり情報わちゃわちゃ色々できそうでさせてくれない系」に分けられる印象。この作品は前者寄りで、割とルール自体はシンプルだが、「こうしたいけどあと少し足りない!」と毎手番悩みの尽きないいいゲーム。

遊びやすさ・雰囲気共に非常におすすめの作品だが、唯一の難点が得点トラックのデザイン。マーカーがちょっと動くと「どこだったっけ?」となりやすくて困る…。
普及の意味も込めて、改善版としてリメイク・再販に期待。

【終わりに】
橋とゴンドラで権力をつなぐ(?)ゲームの紹介でした!
ポケモン映画の舞台になったこともあり、生きているうちに一度は行ってみたいですね!