大阪生まれ福岡在住の筆者が、自由にボートゲームのあれやこれやを書き連ねるブログです。
ボドゲが活発な福岡から楽しいことも難しいことも発信します。

【レビュー・紹介】ボンファイヤ【bonfire lit…ボワッ】

どもども、ゆーやです。

皆さんは「ダークソウル シリーズ」というデジタルゲームをご存じでしょうか?フロムソフトウェア制作のいわゆる「死にゲー」といわれる難易度の高いゲームですね。筆者もこのシリーズ大好きで、今まで出た3作はDLCも含めて全部購入しております。

このゲームの象徴ともいえるのが、「bonfire lit(篝火に火を灯す)」の言葉。
セーブポイントを作成するほかに、世界観的に火の存在が重要なこのゲームにおいて、「火を灯す」行為そのものにも意味があるなど、このゲームを印象付けるものになっています。

とゆーことで、今回はボードゲームの世界でも火を灯しちゃいましょう。
【ボンファイヤ】の紹介です!

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◆ボンファイヤ(プレイ時間:90~120分  プレイ人数:1~4人)

【ルール概要・システム紹介】

① 自分の番になったら、以下の3つからどれかを選んで実行。
  1. タイルを個人ボードにおいて、アクションチップを獲得
  2. アクションチップを消費して、該当するアクションを実行
  3. 篝火を灯してミッションを達成し、議員をメインボードに送り込む

② ①を順番に繰り返し、規定数分の議員駒が送り込まれたら、その次のラウンド開始時に、スタートプレイヤーがカウントダウンタイルの「5」を獲得する。

③ 以降ラウンドごとにカウントダウンタイルを「5→…→1」と替えていき、「1」を持った状態でラウンドが終了したらゲーム終了。

④ ゲーム終了時の得点計算を行い、最も高かった人の勝利!

神聖なかがり火の日が途絶え、終わりに向かっていく世界を舞台に、プレイヤーたちはノームと手を取り合い、祈りを捧げ、試練を乗り越えることで篝火の再燃と世界の復興を目指していく…というお話。何とも壮大な物語だ。

毎手番行うアクションは大まかに「1. リソースを得るアクション」「2. 個人・メインボードに干渉するアクション」「3. 得点を得るアクション」となっており、各プレイヤーは、制限・状況を鑑みながら、これらのアクションを組み合わせてゲームを進める。

「1. リソースを得るアクション」
個人ボードでタイル配置のパズルをして、その結果もらえるアクションチップの種類と数が決定する。同じ絵柄をつながるように置けると一気に枚数を多くもらえるが、配置できるエリアが狭い・タイルの組成が絶妙にかみ合わないようにされている・常に2択内からしか配置タイルを選べない…と、何ともままならない中でパズルをさせられる。

その上、「タイルを指定された形に配置する」のといった類のミッションもあるので、ままならなさはさらにアップだ。

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最初は寂しい自分の神殿も、ゲームが進むにつれどんどん開拓されていく

「2. 個人・メインボードに干渉するアクション」
このゲームのメイン部分。早撮り要素にセット要素、タイミングを計るアクションもあるので、アクションの優先度が目まぐるしく変わる。

しかもアクションチップは前述の方法で入手なので、毎回やりたいアクションのチップがあるわけでもなく…。一応「アクションチップ2枚でワイルド1枚分」と救済措置があるが、効率を求めて我慢をするか、無理をしてでも希望のアクションをするか、プレイヤーの判断力の試しどころである。

「3. 得点を得るアクション」
個人的に一番厄介なのがこれ。試練をクリアして篝火を灯す、ゲームタイトル回収部分だ。
ミッションタイルをゲーム中に得られ、「このミッションを達成します」を1手番使って宣言することで、1つのミッションが達成されゲーム終了時のミッション達成得点と即時ボーナスを得られる。

ミッション自体は、パッと見難しくても気づけば意外と達成できてたりする。問題は「1つのミッション達成の宣言に1手番使う」こと。
この『ボンファイヤ』というゲーム、思ってたよりも急にゲームエンドを迎えることが頻発する。で、急に残り5手番とかになると、ミッション達成の宣言に使う1回がものすごーく重くのしかかってくる。

過去数回プレイして、「あと1手番あれば10点ぐらい増えた…」と、悔しい思いをした話は(自分も含めて)後を絶たない…。この「ミッション達成に1手番」は、個人的にはプレイヤーの終盤の行動に強烈なジレンマを与える、いいアクセントだと感じている。

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島を渡って試練とゲット。守護者にも会いに行こう。

【自分語り】
「フェルトの新作」と聞いて前から目を付けていた作品。
好みの盤面と面白そうなシステムだったので、日本語版が出てすぐ即購入しました。

実際やっててとっても好み!1つずつのアクションはシンプルなのに、それぞれのかみ合わせで悩ましてくる。おまけに一転特化で点数が出にくい形なので、悩みながらあれやこれやこねくり回せて楽しい楽しい。

最初やった時は「・・・何すればいいんだっけ?」てなったのが、数回すると「何もかもせなあかんやん!」に早変わり。要素が多いので、初めての重ゲには提案しにくいものの、繰り返し遊びたい1作である。

【終わりに】
アナログでも篝火を灯したくなるゲームのご紹介でした。
幸いこちらは死にゲーではないので、みんなでわちゃわちゃ遊んでみてください!