大阪生まれ福岡在住の筆者が、自由にボートゲームのあれやこれやを書き連ねるブログです。
ボドゲが活発な福岡から楽しいことも難しいことも発信します。

【レビュー・紹介】炭鉱賛歌【エレベータを ↑ へと ↓ へと…】

どもども、ユーヤです。

ボードゲームコレクション要素もあり、例えば「カルカソンヌ」のような同一作品の拡張版を集めたり、「Quined Games」のように「ゲーム自体に関連性はないけど箱絵が統一されている」なんてのもありますね。(あの本の背表紙の箱絵…いいっすよね…)

で、当然コレクション要素があるなら「レアゲー」なんてのも存在します。
あまり生産されなかった、人気ですぐに売れてしまう…理由は多々あれど、集めにくいからこそ集めたくなるのは、コレクター気質の人ならあるんじゃないでしょうか?

とゆーことで、今回は我が家の中ではレアゲーに分類される『炭鉱賛歌』をご紹介!

◆炭鉱賛歌 (プレイ時間:60~90分  プレイ人数:2~4人)

【ルール概要・システム紹介】

① 自分の駒をアクションスペースに配置して、アクションを実行する。

② ①を全員の駒が手元から無くなるまで繰り返す。

③ そのラウンドで適用される清算内容に沿って、得点計算を行う。

④ ①~③を3回繰り返したらゲーム終了。終了時の得点計算を行い、最も点数が高い人の勝利!

鉱山のオーナーになって、山を掘り、鉱石を集め、依頼を受けて出荷するゲーム。炭鉱のみにこれだけフォーカスしている作品も珍しい印象で、筆者的には箱絵の「いかにも山掘り進んでますッ!」みたいな雰囲気が大変◎。

システムは超が付くほどシンプルな「ワーカープレイスメント」。過去紹介した作品よりも、さらに要素が削られており、文章を読む必要なし、フリーアクションもゲーム中存在しないというシンプルさ。
それでも「ワーカーの仕様」と「エレベーターの仕様」、「得点計算」でしっかりと特徴づけされており、なかなかにジレンマが強い仕上がりになっている。

オーソドックスなワーカープレイスメントだと、大体のアクションエリアは1ワーカーのみ配置が出来るが、このゲームでは誰かのワーカーが配置された場所にも、なんなら自分のが配置したアクションエリアですら、ワーカーを配置をすることが出来る。「今配置されているワーカー数+1」ワーカーが必要だが。

プレイヤーの総ワーカー数に対して、アクションエリアが圧倒的に足りていないので、2ワーカーの消費ぐらいならまだ許容範囲。ただし、このゲームは3ラウンドしかないので、「どうしても今しなければ!」が非常に発生しやすい。3,4ワーカー払ってでも今アクションを行うか、数ないラウンドの中アクションが空くのをじっと待つか…悩みどころである。

アクション自体はどれもシンプル、理解しやすい分ワーカーの割り振り計算に集中できる

炭鉱を掘る中で、絶対必要なのが「エレベーターの昇降」だ。
実際にエレベーターを希望の深さまで移動し、注文に必要な鉱石をエレベータに積み、地上までエレベータを動かし、注文ごとに鉱石をエレベーターから降ろす…、これらの各動作には1アクションポイントを必要となる。

このゲームの楽しいポイントだが、ある程度まとまったポイントが無いと、まともに資源の掘り出しが出来ない。そして肝心のアクションポイントはワーカープレイスメントで確保しなければならず、当然取り合いの対象に…。
いくら設備を共有しているとはいえ、さすがに狭すぎないかこのゲーム…。

頑張って炭鉱採掘・注文履行を進めた分は、毎ラウンド評価してもらい勝利点がGetできる。ただし各分野頑張った2名まで。
分野というのは「何の鉱石を出荷したか」「どの出荷経路の注文をこなしたか」「どの鉱石の炭鉱を掘り進んだか」の3分野で、最終的には12個(3分野×4種)のマジョリティを争うことになる。

分野はラウンドを追うごとに増えていき、得点源が増えるにつれて相手の欲しいアクションも見えやすくなる。先を見据えた炭鉱採掘計画で、他プレイヤーの1歩先行く炭鉱経営を目指そう。

ギミックが楽しいエレベーター。上に下にとゲーム中大活躍だ。

【自分語り】
結婚祝いに友人から譲り受けたゲーム。福岡はなぜか知り合いに2.3名持ち主がいるが(マカオといいこれといい、ほんとおかしい…)通販では中古販売も見られないようなレアゲー。お祝いとして無料でいただけたので本当に感謝しかない。

名作とは聞いていたが、これだけ遊びやすくしっかり悩める、おまけに変に長くはならないバランスの取れたゲームもまぁ珍しい。おまけにコンポーネントにも遊び心があり、エレベータを実際に上下しながらアクション処理する部分なんかは、筆者大好物である。

賛否はあるだろうが、大切に使うことを大前提に「ゲームは遊んでなんぼ、くたくたになるまで遊ばれることこそゲームの本懐」というのが筆者の持論。レアゲーではあるがこいつもくたくたのヘロヘロになるまでしっかり遊んで布教に努めたい所存。(そしてみんな欲しくなって、でも市場に出て無くて「ぐぎぎ…」みたいになるがいい…)

左右のバランスも炭鉱には大事。崩れすぎると大きな失点に…

【終わりに】
ちょっと方向を変えて、自慢のレアゲーのご紹介でした!
もちろん、希少度に関わらず楽しいゲーム・好きなゲーム・気に入ったゲームを遊ぶのが大事だと思うので、あくまで「こんな見方もできるなぁ」の参考までに…。