大阪生まれ福岡在住の筆者が、自由にボートゲームのあれやこれやを書き連ねるブログです。
ボドゲが活発な福岡から楽しいことも難しいことも発信します。

【レビュー・紹介】決算日!【金を払ってでも仕事をもぎ取れ!】

どもども、ゆーやです。

色々な経路でボードゲームを購入する僕ですが、レアもの・大箱となるとその値段も諭吉さんが一人旅立ってしまうほどに…そう考えると、「お仕事をしてある程度まとまったお金をもらっている人がユーザーのボリュームゾーンなのかな?」とも思ったりします。

お金をもらえて趣味や貯金がはかどるからこそのお仕事。
逆に言うと、「お金を払ってでもお仕事をしに行きたいっ!」なんて状況はなかなかまれではないですかね。
まぁボードゲームなら、そんな状況いともたやすくできてしまうんですが…

というわけで今回は、死に物狂いで働きたくなるゲーム『決算日!』のご紹介です!

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◆決算日!(プレイ時間(目安):40分  プレイ人数:1~4人)

【ルール概要・システム紹介】

① 自分の場に出ている従業員カードを「左にあるものを右に」「右にあるものを手札に」動かす。

② 手札と場に並んでいる従業員カードを1枚調整する。
(増やす・減らす・入れ替える)

③ 業務受注カードを1枚公開。めくれたカードの種類によって以下の対応をみんなでする。
・業務受注カード:いくらで請け負うかの競りを行う。
(より安い価格の人が請け負う)
・決算日カード:従業員の枚数に応じてお賃金を支払う。
(払えないと会社が破産!=ゲームから脱落)

④ ①~③を決算が規定数行われるか、プレイできる人が1人以下になるまで繰り替えしてゲーム終了。
手持ちのお金($)合計が1番多い人の勝ち!

カードの動きがややイメージしにくいのは文章説明ゆえやむなし。1回決算するぐらいまでプレイするとすごくわかりやすい。
パッと見た感じでは「仕事してお金稼いで、金持ちになればかつゲーム」とシンプルに見えるが、とにかく金を稼ぎにくい!
なんでこんなに稼ぎにくいのか、システム説明と絡めて理由を以下にまとめてみた↓

理由① 下方向にくぐらされる競り
このゲームの競りは「安い価格の人が受注を競り落とす」システム。受注できると従業員カードを消費して競り落とした分のお金をもらうのだが、安いほど落としやすいため、消費した手元の割に儲けがない。なんなら状況によっては「1金払ってでも仕事を受注」なんてことも起きてしまう。(特殊なケースの場合のみ)
世界観として、「国から事業を依頼されて各会社(=プレイヤー)がそれを受託する」ゲームなので、システムと世界観は非常にマッチしているのがまた憎い…

理由② 減っても増えても大変な従業員カード
消費した従業員は①の動きを経て最終的に手元に帰ってくるため、消費し立札が回復するのに時間がかかり、その間仕事がひじょーに受注しづらくなる。「じゃあ②で手札を増やせばいいじゃない」と思うが、このゲームお賃金の支払い仕様が「(出したカードを含まず)手札のカード×1$」なので、下手に従業員を増やせない。結果、「金払ってでも仕事を受けたい!(手札を減らしたい)」という、摩訶不思議な状態が起きるのだ。

理由③ 読めない決算タイミング
最後に決算日カードの仕様。受注カードの山に数枚の決算日カードが混ざった状態でめくられるので、いつ決算が起きるか誰もわからない。ルールの仕様上連続で決算は起きないが、「決算→業務受注の競り→決算」は起こりえるので、稼ぐ間もなく破産に追い込まれることもしばしば…。とゆーか何なら開始1回目で即決算となることもある。

これらの要素が合わさって「毎回確実に稼げるわけではないし、稼げたとしても実入りは少ない。おまけに支払いのタイミングがわからないから、下手においしい機会ばっかりねうわけにもいかない」という、リスクヘッジチキンレース・ギャンブルをかけ合わせたようなドキドキ感がゲーム中ずっと味わえる。

運の要素も多分にあるので、ゲームによっては大勝もあるが、基本的には消耗戦の様相になりやすい。初期金の20$を割り切って「でも他が全員破産したので勝ち!」なんてことも良く起きる。ゲームだろうが現実だろうが、お金稼ぎは楽じゃないのだ…。

【自分語り】

オープン会で素敵な旦那に遊ばせてもらったのが出会い。ルールを聞いただけだと全然ピンと来なかったのが、順番が1周する頃には(いい意味で)頭の痛いゲームになっていました。
個人的に「利益の最大値を狙う」よりも「リスクヘッジを積み重ねて細かな利益を積み立てていく」タイプのゲームが好みのようで、同卓メンバーに恵まれたこともありすごくいい思い出の残るゲームに!
おまけにレアゲーと聞いてて入手をあきらめていたら、一緒に遊んだ素敵な旦那がフリーマーケットで格安で譲ってくれて、サプライズGET!!その後は我が家の推しゲーになりました♪
(ちなみにその素敵な旦那、海外にボドゲの在庫があるらしくお気に入りはプレイ用・保管用で2~3個程確保しているのだとか…チョットイミワカンナイ…)

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ゲームが終わるころには自分の従業員がかわいく見えて…はこない模様

【終わりに】

薄利多売プレイからニッチ需要な請負プレイまで、企業経営をお手軽に・実にゲームらしく体験できる ボードゲームの紹介でした!できる機会があるならばぜひとも逃さず遊ぶのをおすすめですよ!